2019年8月12日月曜日

十二国記・コンドーム・箒

 なんと不死鳥の騎士団の下巻を昨晩に読み終えた。700ページくらいあるのに、やけに早く読んだものだ。いよいよハマったね、とファルマンがいたら言われそうだが、ここまで読んでハマってなかったら悲劇だろうと思う。不死鳥の騎士団は、上巻が特に陰鬱で、人間関係のぎすぎす感に辟易したが、下巻の最後にそれが一気に晴れてよかった。巻が進むにつれて登場人物がどんどん増えてきたが、続けて読んでいるばっかりに、理解がなんとかなっている。これが1年ごとの新刊であったなら絶対に無理だ。
 ハリーポッターも残すところ上下巻がふたつの計4冊で、これならあと1ヶ月くらいで読み終えられそうだ。よかった。ハリーポッターを読み終えたら、十二国記の再読を始めなければならない。今年の10月にとうとう刊行される新作のため、準備をしておかないといけないのだ。この分だとちょうどいい感じの流れになりそう。

 上の文を書いたのが8月10日のこと。その翌日、一気に次の謎のプリンスの上巻を読む。加速がすごいじゃないか。いま完全にハリーポッターの文体に呼応している。他の小説をぜんぜん読んでいないが、たぶん「ハリーポッターじゃない文体」に馴染むのに時間がかかると思う。ヴォルデモートの脅威がじわじわと近寄ってくる一方で、16、7歳になったハリーたちの色恋沙汰が生々しくて(めっちゃキスする)、魔法使いたちのセックスや避妊法について思いを馳せずにはおれなかった。たぶん魔法使いたちは「マグルはこんなものを着けるのか!」と、コンドームのことを嗤うのだと思う。なんかいい魔法があるんだろうね。

 そして夏休みに入った今日、ひとり、ずっと家にいて(事前にいろいろ悩んだ結果、本当にどこへも出掛けないという選択に至った)、謎のプリンスの下巻を読みきる。つまり謎のプリンスは2日で読んだことになる。ヴォルデモートの復活は影を落としているものの、不死鳥の騎士団の頃よりは、通常の学園生活が営まれていた。それで思ったが、クィデッチって果たして必要だろうか。なんか登場人物たちはやけにクィデッチに入れ込むが、読んでいる側からするといまいち乗り切れない。魔法使いは箒で飛ぶ、というのがとにかくやりたかったのかな、と思う。あと上巻からそのにおいがプンプンしていたけれど、やっぱり死んだかー、と思った。
 さて残すはいよいよ死の秘宝の上下巻のみ。物語はいったいどうなるのか。ハリーはヴォルデモートを倒すのか? そりゃ倒すだろう。