よく、オカンが自分の中学時代のジャージ部屋着にしてんだけど! という笑い話があるけれど、それに類する出来事なのかなんなのか判然としないが、ファルマンが先日、胸に「BUNS SEIN!」とロゴがプリントされたTシャツを着ていた。かつて僕がプリントしたやつだ。自分のTシャツが出払っていたのか、僕のタンスの引き出しから適当に選び、着たものらしい。勝手に着る分にはもちろん別に構わないのだけど、どうしたってツッコまずにはいられないのは、お前、それ、「BUNS SEIN!」だぞ、ということだ。BUNSは僕の提唱する女性器の呼び名(ソーセージを受け止めるものだから)であり、SEINはたしかドイツ語で「存在する」なので、併せることで「まんぐりがえし」を意味している。その言葉がプリントされたTシャツなのだ。もちろんファルマンも言葉の意味は知っている。知っているが、部屋着なのでなんだってよかったのだろう。だからってさすがにどうなんだ、とも思う。おもしれー女!
宮崎空港で不発弾が爆発していた。その爆発により直径7メートルの陥没ができ、滑走路は閉鎖されたという。専門家の話によると、宮崎空港のある場所にはかつて海軍基地があり、不発弾がたくさん埋まっているのだそうだ。そして、それは普通だったら爆発することはまずないのだけど、強い衝撃や振動が加わると、今回のように爆発するケースがあるという話だった。
宮崎空港には縁がないし、今後も利用する見通しがないので、まったくの他人事として今回の話を受け止めているのだけど、強い衝撃や振動によって作動するかもしれない不発弾がたくさん地中に埋まっている空港って、なんかあまりにもすごい話ではないだろうか。それってもはや風雲たけし城の世界観ではないのか。思わず、あの池に浮かんだ石を飛び移って進むやつを思い出した。ハズレだと沈むやつ。あの世界観だと思う。
本日のプールは、館内BGMが80年代洋楽ヒット集で、いつものようにまず流れるプールに入ったのだが、そのとき掛かっていたのが「We Are The World」だった。
流れるプールで歩いているときは、泳いでいるときと違い、視覚や聴覚は遊んでいるため、わりとBGMをよく聴くことになるのだが、「We Are The World」、きちんと聴いてみたら、めっちゃいい歌。いっぱいいる一流シンガーが、ひとりひとりに与えられた短いパートを、それぞれこれでもかと力を込めて歌うから、なんかずっとすごいテンションでいい歌であり続ける。そして長い。帰宅後に検索したら、7分あるらしい。流れるプールを2周くらいする間、ずっと「We Are The World」だった。
労働後の、リフレッシュのためのプールであるわけだが、なんか望外の効用というか、まったく予想していなかった方面から、心が洗われた感があった。流れるプールなので、みんな基本的に同じ方向を向いて進んでおり、自分からは前をゆく人たちの、水面から出た後頭部だけが見えるわけだが、その画がなんか示唆的というか、水、河、人、生命、死、We Are The World……、となんだか哲学的な気持ちになった。変な教団のプールみたいだな。