2022年6月21日火曜日

髪色・呼吸・女体化

 短髪の金髪にして1ヶ月が経ち、根元からは黒いのが伸びてきて、なにぶん茶髪とかじゃなくちゃんと金色なので、かなり目立つのだった。そろそろ限界かな、と思う。そうなんだよな、脱色の流れっていつもこうして、最後はド金髪にして、そうなると生えてくる髪とのギャップでおかしくなって、挙句の果てに「もうええわ!」となるんだった。また懲りずにそれを繰り返した。まあ別に懲りることでもない。脱色したかったし、ド金髪にしたかったからしたまでだ。そしてぼちぼち気が済んだ。とは言え黒髪戻しをするつもりはなく、いま僕の頭で支配権争いを繰り広げる金髪と黒髪の仲を取り持つ融和策のような、落ち着いたブラウンというかベージュというか、そういう色にしようと思う。それならば下から黒髪が生えてきてもそこまで違和感がないし、それにプールに頻繁に通っているので、塩素の効果によって、うまくいけば髪の色はずっとそんな色合いがまろやかに続けられるのではないかと目論んでいる。

 水泳のレベルをアップさせるため、あれこれ本を読むのだが、水泳時の呼吸法について書かれた本を読んで以来、どうも呼吸が乱れがちで、悩んでいる。水泳時に限らず、呼吸法って意識すればするほど、ゼロの状態よりも駄目になりがちだと思う。やれ腹式呼吸だの、吸うよりも吐くほうを長くするだの、考えてやろうとすると、途端に息苦しくなる。そしてそれまで自分がやっていた加減まで忘れてしまう。無意識にやっている状態が、結局いちばんいいんだろうと思う。思うのだが、無意識に常にやっているこの呼吸というものが、質の高いものになったらば、人生全体がバージョンアップするような薔薇色の未来が待っている気がしてしまい、つい手を出してしまう。そして苦しくなる。阿呆だと思う。

 生まれ変わっても男として生まれたい、なぜなら男にはちんこがあるからだ、という考えで生きているが、先日ファルマンに、「もしもあなたが女として生まれたらどんな子だったろうね」と、割とよくある類のもしも話を振られ、少しだけ夢想した。どうせ女の子になるのなら、やっぱり美少女になりたい。ポニーテールを揺らす活発な美少女。異性のことが気にならないわけじゃないけど、男の子の粗野なところが苦手。女子ってことでバカにするような態度を取る男子には、こう言ってやる。「金玉蹴っ飛ばしてやる!」。思わずそう叫んだら、それが夜22時半くらいの、隣の部屋で子どもがうとうとし始めているような時間だったので、「急におっきい声でなに言ってんの!」と怒られシュンとした。