2018年12月3日月曜日

うさんくさい・きもい・おじんくさい

 cozy rippleじゃないほう、でおなじみの流行語大賞が発表される。
 年間大賞は「そだねー」だそう。なんとも忌々しいことだ。
 他になかったのかよ、と思ってトップテンを見てみると、「(大迫)半端ないって」なんかは大迫選手も中西氏も登壇できないので、そこが都合悪かったのかな、と思ったり、まさか大賞でもないだろうが「スーパーボランティア」も尾畠さんが受賞を辞退したというし(この人は普通に立派な人だと思う)、結局のところ代表者がほいほい出てくれるこれにあげるしかなかったのかな、と思う。
 あとトップテンに「奈良判定」が入って「悪質タックル」が入っていないのはどう考えてもおかしい。「奈良判定」というフレーズもよかったが、どちらが広く長く世間を騒がせたかと言えば、確実に「悪質タックル」だろう。まあこれはおかしいと言うか、僕が思っている以上に、日大というのは力を持っているということだろう。うさんくさ。

 11月は、ファルマンと、母と、姉と、義妹としか、LINEのやりとりをしなかった。
 こんなはずじゃなかった。LINEを始めたらこんなことにはならないはずだった。
 母とは年末年始の帰省についてのやりとりだったし、義妹とは月頭に義妹がこちらに来たときの送迎のやりとりだったので、これらは言わば事務的な交信である。たとえ僕がLINEをやっていなくても、電話で同じ内容のやりとりが繰り広げられただろう。それに対して姉は、姉の息子の通う幼稚園で劇をやるにあたり、衣装の作製を課せられたので、それについての相談をしてきたのだった。これはたぶん僕がLINEを始めていなければ、わざわざ訊ねてこなかっただろうと思う。つまり、姉くらいなのだ。少し長めの棒を振り回して届くようになる距離関係にいたのは、姉だけだったのだ。じゃあなんだ、僕がLINEを始めた意味は、姉弟間のコミュニケーションのためか。きもいわ。

 さんまの季節がそろそろ終わる。今年は豊漁だったこともあり、わりと堪能した。生さんまの塩焼きは、やっぱりしみじみとおいしかった。しかもそこへ新米なのだから、秋という季節はほとほとありがたいものだと、おじんくさいことを思った。
 さんまが終わるのは哀しいが、そのぽっかり空いた心の隙間を、ぼちぼち回転ずしに現れ始めたあん肝軍艦が救ってくれるのだ。ああ、魚のはらわたが好き。大好き。