2024年8月6日火曜日

髪染め・レモンサワー・再入会

 先週末、髪を染めた。
 当初は赤髪にしようかと思っていたが、家族から猛反発を食らったことで日和り、結局ピンクで落ち着いた。そのピンクも、はじめはどぎつい感じのピンクで考えていたのだけど、ちょうどオリンピックのニュースで、現地で応援する日本人の映像の中に、柔道着を着てハチマキをしたピンク髪の男を目にしたことで一気に気持ちが萎え、最終的には淡いピンク色というところに落ち着いた。まあまあ金髪っぽかったところに色を入れたので、それなりにピンク色が出て、独特の色合いになって満足した。しかしピンク色というのは、前々回の記事にも記したように、やはりわりとすぐに、ただの茶髪っぽくなってしまった。ファルマンなんかは、「それでも普通の茶髪とは微妙に違うよ」と言うのだけれど、それは妻であり、さらには髪染め作業をしてくれた本人だから、その微妙さを感じ取るのであって、世の中の大半の人は僕の頭を見て、「茶髪だなあ」と思うに違いないと思う。だとすれば、実際にはハイブリーチとヘアカラーという、強いダメージをふたつ頭皮へ見舞わせたというのに、その結果たどり着いた場所は、やさしめのブリーチを1回しただけで来られる場所だった、ということになりはしまいか。もしかして僕は、とんでもない愚行をしてしまったのではないか。未来の自分へ顔向けできない行為をしてしまったのではないか。しかし未来の自分が禿げているのだとすれば、それは申し訳なさとは別の理由で、そんな自分には顔を向けたくない、と思う。禿げたらウィッグを着けるよ。カツラじゃないよ、ウィッグだよ。

 レモンサワーがおいしい。EXILEじゃあるまいし、普段そこまでレモンサワーを愛好しているわけではないのだけど、近ごろはすがるようによく飲んでいる。こんなにおいしい飲み物がこの世にあるのかよ、と飲むたびに感じる。
 ビールももちろん飲み、おいしいな、と思うのだけど、今はレモンサワーが勝っている。たぶんこれは、ビールがソフトクリーム、レモンサワーがかき氷ということなのだと思う。マーケティングの話で、もちろん正確な数字は忘れたけれど、気温が30℃とかを超えるとソフトクリームよりかき氷が売れ出す、というのがあるだろう。あの現象と同じことが起っているのだと思う。あまりに暑いと、麦芽のうまみとかマジでどうでもよくて、今にも凍りつきそうな柑橘系という、ものすごく単純な快楽しか受容できなくなってしまうのだ。
 そのくらい暑い。バカかよ、と思う。年々暑くなって、年々エアコンの稼働が増える。人類はもう長く持たないのだろうとしみじみと思う。

 ようやく切れていたプール会員の再申し込みをした。
 これまでの会員期限が切れたタイミングと、1年でいちばんプールが混むタイミングと、1年でいちばん体力が減退しているタイミングが、見事にバッティングしてしまったため、かなり再入会の踏ん切りがつかずにいたのだが、先日えいやっとやってきた。
 というわけで、その日以来、平日の退勤後も含め、ちょいちょい泳いでいる。しかし半月ぶりくらいに泳いでびっくりしたのだけど、体が重いこと重いこと。日常の中でも、いまの時期は暑さでへとへとになるなあ、というのはもちろん感じるけれど、水の中に入って泳ごうとすると、その事実がとても鮮明に、如実に分かる。ふだんに較べ、俺はこんなにも低いHPで生きていたのか、ということを実感させられる。
 それでも泳ぐのはやっぱり気持ちがいいので、体力をさらに失わない程度に、リフレッシュにちょうどいいくらいの度合で、泳ぎにいこうと思う。
 ところでオリンピックの自由形のレースを見ていたら、あの人たちはもう、上半身はほぼ水中にないくらい、むさぼるように前に進んでいて、すごいなあと思った。ちょっと真似してみようと思ってやってみたが、ぜんぜん体は持ち上がらなかった。ファルマンに話したら、「あなたはウナギみたいに泳いでいればいいのよ」と言われ、なんとなく屈辱的だな、と思った。