2022年1月12日水曜日

ウホホ・アイロン・フリマ

 筋トレをくじけていた12月に読んだ筋トレの本に書いてあったのだが、筋トレって、運動神経が悪い人間のほうが向いているんだという。どういうことかといえば、運動神経がいい人間というのは、ダンベルを持ち上げるであったり、腹筋ローラーをするであったり、そういった筋トレ動作を、どうしたって無意識に、効率よく力を抜いてやってしまう。やれてしまうのだ。そのため負荷が逃げてしまい、得られるはずの効果が十全に得られない。これはどんなに意識しても、無意識のうちにそうなってしまう。それに対して運動神経が悪い人間は、ダンベルを持ち上げるとなったら、とりあえずがむしゃらに持ち上げる。そこには工夫もなにもないので、ダンベルの重さがそのまま体にのしかかる。そのためきちんと負荷がかかり、効果的な筋トレとなる。結果、そっちの人間ばかりが、「筋肉ついたウホホ」となる。この理屈には、これまでの人生を振り返っても、思い当たる節が数多くあり、大いに腑に落ちた。そうか、だから阿呆な人間に限って腕力が強く、そして僕にはいつまでも筋肉がつかないのか。そうかそうか、そういうことなら仕方ないな、と12月はこれを、筋トレをしない理由とした。年末年始からは心を入れ替え、励んでいる。筋トレのコツは、頭を使わないこと。

 アイロンを買う。これまで使っていたものはコードレスで、コードレスなのは、そのひとつ前にコード付きのものを使っていて、それでコードが邪魔だと感じたからコードレスにしたのだけど、やっぱりコードレスはすぐに熱が下がるので不便で、今回はまたコード付きになった。人は永遠にこのループを繰り返すのかもしれない。あとコードレスうんぬん以外にも、これまでのアイロンは、わりと買ってすぐにスチームが出なくなってしまい、手で霧吹きをするのがどうしても面倒だったというのもある。そのため買い替えはけっこう前から考えていて、なにしろかなり裁縫をする人間なのだから、次はちゃんといいやつを買いたいなあと思い、となるとティファールということになり、しかしティファールのいいやつって1万5千円くらいするので、うーん、と思案し、ヤフオクやメルカリなどを覗いてみたり、いろいろ吟味した結果、amazonで1300円くらいの知らないメーカーのコード付きスチームアイロンを買った。悩むのに疲れ、もういいやこれで、となったのだ。届いて使ってみたら、とりあえずなんの問題もない。コード付きなので息継ぎの必要がないし、スチームも軽快に出る。おもしろいのは、「霧吹きボタン」というのがついていて、これを押すとアイロンの頭から本当に霧状の水が出るのである。じゃあスチームにそのうち不具合が出るのは織り込み済みなんじゃん、という気もするが、なにぶん1300円だし、実際スチームがダメになったらこの霧吹きギミックは普通に便利だと思う。わりと長い期間、ティファールの呪縛に囚われていたが、まあティファールが性能的にいいといったって、値段に比例し、このアイロンの10倍以上もいいということはあるまいと思う。1300円で懸案から解放され、とてもすっきりした心持である。

 このたびminneにトートバッグを出品したのだが、はじめはminneではなく、paypayフリマに出そうかな、と考えた。これまでpaypayフリマを利用したことはないが、最近ネットショッピングでyahooショッピングおよびpaypayモールを使うことが多く、paypayフリマの宣伝も目に入ってきて、天引きは5%だというし(minneは10.56%)、配送は匿名だというし、なにより売り上げが早いスパンでpaypayとして入金されるのが魅力的だと思った。なのでminneももちろん並行して出品するにしても、paypayフリマに主軸を移そうかな、なんてことを思った。それでとりあえず出品者として登録をしようと、ホームページをよく読んで探したのだが、出品する流れが一向に分からない。なんでだろうと検索をかけたら、paypayフリマって、スマホでしかやりとりができないらしい。いわく、パソコンよりも、スマホのほうが、個人情報が特定できるため、主催者としては取り扱いやすいからだとか。ぎゃふん! とうとう時代は、そんなふうになったのか。スマホで写真を撮って、出品して、売れたらコンビニで番号だけ伝えて送るという、なるほど本当に簡便な、すばらしい仕組みなのだが、簡便すぎて、どうも丁寧に作ったハンドメイド作品を売るコンセプトとは、若干ずれている気もする。もっともminneの雰囲気が心地よいかといえばそんなこともないので、デジタル一眼レフで撮った画像をわざわざスマホ(タブレット)に送るとか、いろいろ逆に面倒そうな気もするが、そのうちやってみようかとも考えている。売れたい。