近ごろ投手としての復帰も本格化しつつある大谷翔平だが、実は僕よりもちんこが小さいことと、あと俳句が小学生みたいだ(いつの日も僕のそばにはお茶がある)ということ以外、あまりにもウィークポイントが少なく、もはや人間味が感じられないという印象を抱いていた。
しかしながら先日、野球の戦術的なことには理解が及ばないけれど、噂によると故意的らしいデッドボールを受け、その指示を出したとされる相手チームキャッチャーの、インスタのフォローを試合後に解除したという話を聞いて、にわかに親近感を覚えた。現実で嫌なことをされたあと、ひっそりSNSのフォローを外すという、そのせせこましさ、陰険さ。西海岸の太陽のようなショウヘイオオタニは、決してそんなことはしないと思っていた。だからショック、ではない。好感度がだいぶ上がった。
大谷はネット上ではわりと陰湿であるとすると、このままずっと「俺は大谷翔平よりちんこがデカい」と言い続けていたら、いつかキレた大谷がフル勃起写真を送りつけてくる可能性も出てきた。OH! ドジャースが誇る魚雷バット!
ポルガの1学期の期末試験の結果がすごかった。全体的によかったのだが、理科に至っては100点だったらしい。へ? 100点? と思った。小学校のものならいざ知らず、中学の試験で満点というのは、都市伝説のような、もはや架空の世界の話だと思っていた。全国模試で岐阜県の秀才ただひとりが満点を取ったらしい、みたいな。
試験の内容は、イオンとか、そこらへんだったらしい。イオン! なんかあった。本当に勉強をしなかった中学生の僕にとって、理科のそこらへんの話というのは、熱波のような思い出になっている。灼熱の砂漠をさまよい、ただでさえ気を失いかけているのに、そこへ襲い掛かる熱波。それに対してできるのは、もはやうずくまってひたすら通り過ぎるのを待つだけだという、そんな感じ。そのくらい、立ち向かえるはずのない、理解の及ばない存在だった。それで娘が100点を取った。信じられない。娘の100点も信じられないし、当時の自分の勉強できなさもまた、改めて考えると信じられない。
ちなみに主要5教科で、最も点数が低かったのは国語だそうだ。これもまた信じられない。
誕生以来、ずっとボーダーライン上、もといそのやや下に居続けているピイガの成長曲線を憂い、先日とうとう医療機関で検査的なものを行なった。これからどういう処置になっていくのかはまだ未定である。ホルモンとか、遺伝子とか、要因の候補はいろいろ考えられるらしいが、問診の際に医師からされたという、「摂取するカロリーと消費するカロリーのバランスがよくないのかもしれない」という指摘をファルマンから伝え聞き、だいぶハッとした。言われてみればピイガは、だいぶ食が細く、そして常に動き回っている。本当にじっとしている瞬間というものがない。手悪さ、足悪さ、いつだって身体のどこかが動き続けている。あれはもはや有酸素運動かもしれない。つまりダイエットの基本的な考え、「カロリーの収支をマイナスにする」を地で行くようなライフスタイルなのだった。
本格的な検査も今後予定しているが、それはそれとして、とにかく摂取カロリーを増やさなければ体が大きくなるはずがないと気づき、それからは食事の盛りを意識的に増やしている。しかしあまりスムーズに食べない。うーむ。