日中やけにイライラ、モヤモヤ、クヨクヨと、柄にもないマイナスの感情に苛まれたのだけど、さすがに経験則があるので理屈がわかっていた。
これは低気圧のせい。
だから本格的にその懊悩に心を浸してしまうことはなく、陥りそうになったらすぐに「これは低気圧のせい」と自分に言い聞かせ、深入りはせずに済んだ。そして労働の帰りにプールに寄ってたくさん泳いだら気分がリフレッシュした。よかった。
そのあと家に帰ったら、家族も押し並べてかったるそうにしていた。低気圧すごい。
そしてこの低気圧禍で想起されるのが、大阪で今週末に行なわれるG20である。カーラジオでは関西の放送局がかかるので、最近では毎日その話題ばかりで、なんだかそこそこ臨場感を持って開催を待ち受けているのだが(会場のインテックス大阪にも行ったことがあるし)、よりにもよってこの低気圧である。
この本来とても陽気な僕でさえダウナーになってしまう過酷な気圧の中で、アメリカとか中国とかと、貿易摩擦のことなどを話し合うのである。ただでさえ気が重かったのに、さらに脳が圧縮されるような不快感まで付与される。考えただけで気が重い。
ろくな結論は出ないと思う。
ハリーポッターは2巻の中盤。読むペースで察せられると思うが、まだそこまで入れ込んでいない。けれどそれなりに愉しく読んでいる。巻の冒頭で、ダーズリー家で契約相手を接待する場面があり、この商談が成功するとダーズリーの会社には相当な利益があるようで、ハリーに絶対に邪魔をするな、出てくるな、と命じるのだが、なんか屋敷しもべとかいうのがハリーに会いにやってきて、そいつのせいで話し合いがめちゃくちゃになる、という場面があり、ダーズリー家は本当にかわいそうだと思った。ダーズリー家も、ダーズリーが社長を務める会社の社員もかわいそう。ハリーは最終的にはちゃんとダーズリー家へ、育ててもらった恩を返すのだろうか。
こういう話をすると、全巻を読み終えているファルマンが「ああ、それは、まあ、言っちゃうとね、うん、うふふ」とニヤニヤするのでいやらしい。
唐突に始めたブログクロス連載小説「俺と涼花」がおもしろい。とても愉しみながら書いている。
この中で先日、「わからんちんぽこどもとっちめちんぽこ」というフレーズを出した。これが書いた翌日以降もずっと頭に残り、労働中も心の中でずっと「わからんちんぽこどもとっちめちんぽこ……」と考えてばかりいた。帰宅したらファルマンも同じ状態になっていたようで、僕がそれを口に出すたびに、最近この人のここまでの笑顔は見たことがない、というほどの爆笑をするのだった。
「うわのそら」のファルマンさんは、「わからんちんぽこどもとっちめちんぽこ」で腹の底から馬鹿笑いするんですよ。騙されちゃいけませんよ。