2025年12月31日水曜日

義弟の誘い・松江・スクラブ・そして大切な読者のみなさまへのお知らせ


 年末年始ということで、もちろん兵庫の次女一家が帰省してきている。
 わが家も一家で顔を出したところ、夫の姿がない。次女に訊ねたら、「向こうの父親や弟とサウナに行った」とのことで、今年もまたやられた、と思った。そういうことをするときは僕にもひと声かけてくれって言ったじゃん! お義兄さんカンカンだったよ、って伝えといてよ! と次女に言づけた(実際に伝えたかどうかは知らない)。言づけてから、毎年忸怩たる思いを抱くだけで、実際には「そういうとき俺も誘ってくれよ」と直接伝えているわけではないかもしれない、すっかり伝えた気持ちになっていたが、心の中で思っているだけで口には出していないかもしれない、とも思ったが、まあ別にどっちでもいいのだ。横で話を聞いていたファルマンは、「あなた本当に誘ってもらったってどうせ行かないでしょ」と窘めてきた。それはまあ、たしかに行かないだろう。次女の夫ひとりでも一緒に行かないものを、次女の夫の父と弟らとご一緒するはずがない。ご一緒するはずがないのだが、世の中にはご一緒するはずがないサウナしかないのだが、それでもお伺いだけ立ててほしいのだ。お伺い立てられたガーリーなのだ。そんな早口言葉みたいな言葉を作らなくても、要するに構ってちゃんなのだけども。

 冬休みのちょっとしたレジャーというわけでもないが、先日松江に行ってきた。26日で今年の最終放送だった「ばけばけ」は、ラストシーン、夕焼けの宍道湖のほとりでトキとヘブンの心が結ばれるという感動の締め方で、その前から松江行きは予定していたのだが、これは宍道湖をきちんと巡礼しなければならんということになり、行きだけ高速道路ではなく地道で行った。もっとも宍道湖というのは大きく、あのラストシーンがどこで撮影されたのか(そもそも本当に宍道湖なのか)はよく分からないので、数年前にカヌー体験をした道の駅に立ち寄り、そこから宍道湖を眺めることにした。そうしたら、思った以上に本物に近い風景が広がっていて、夫婦ともどもだいぶ満足した。そしてなにより驚いたのは、それくらいいい感じの宍道湖フォトスポットに、あの感動的な放送回から2日後の日曜日だというのに、われわれ以外まったく人がいなかったということだ。午前中だったからだろうか。夕方だったらさすがに人がいただろうか。もしも本当にここで撮影がなされたのだとしたら、撮影時、人払いの必要がまったくなくてやりやすかっただろうなあと思った。そして松江ではカラコロ工房にも行って、「ばけばけ」展を観てきたのだった。すっかり嵌まっている。ご当地の朝ドラがきちんとおもしろくて嬉しい。

 作る水着がハーフバック気味になったことで、尻の見栄えを気にするようになり、筋トレも積極的に行なっているが、同時に美容面としてボディスクラブを購入し、せっせと皮膚を磨いている。最初にやったとき、それまで自分の肌がザラザラしているという自覚もなかったが、手なのか尻なのか、あるいは両方なのか、スクラブを流したあとのトゥルントゥルン具合に衝撃を受けた。42歳男性でこんなにトゥルントゥルンな尻たぶがあるかよ、と思った。それ以降、定期的にスクラブによるマッサージを行なっているが、感動は少ない。もう常態としてだいぶトゥルントゥルンしているというか、ザラザラの蓄積がないのだ。それはいいことなのだけど、同時に少し切ない。もうたぶん僕はこの人生で、何十年もスクラブをしなかったザラザラを磨いてトゥルントゥルンにしたときの、あのギャップを味わうことはできないのだ。それは仲間にしたばかりのレベルの低いキャラクターが、はぐれメタルのような経験値の高い敵を倒したあと、テレテテッテテッテーが何度も鳴り響くときの、あの爽快感に似ている。でもいちどそれをやったあとは、もうはぐれメタルを倒してもひとつくらいしかレベルアップしなくなる。そんなことを思いながら、日々せっせと地道なレベル上げをしている。

 そしてこのブログの仕組みを根底から覆す4つ目の話題として、このブログを読んでくれている人に報告がある。
 2018年から始まった「hophophop」、突然だが、今回が最終回である。7年間、35歳から42歳まで、パピロウのそこまで長々と語るわけではない話題を綴るために存在していたブログだったが、このたびその役割を終え、幕を閉じる運びとなった。ブログというのは、あるとき明確にその役割を終えるのだ。ブログって、そうなのだ。ブログってほら、例のあれと例のあれを、繰り返すものですからね。次の展開をお愉しみに!