帽子をなくしている。茶色いキャスケット帽である。ある日かぶろうとしたら、家のどこにもなかった。先々週のどこかでなくしたようだが、まるで心当たりがない。なくしたのは平日なので、そうあちこちに立ち寄っているわけではない。自宅か、車か、職場か、帰りに立ち寄るスーパーくらいだ。しかし家も車内も職場も熱心に探したし、スーパーにも電話をかけて訊ねたが、一向に出てこない。そうは言っても家のどこかから不意に出てくるものなんだよな、という思いを未だに持ち続けているのだが、もしも本当に家にないのだとすれば、車から降りるとき、運転の途中で帽子を脱いで、助手席に荷物とともに置いていたものを、掴んだつもりで外に落とした、みたいな可能性がいちばん高いと思う。それでも自宅でも職場でも駐車場所は決まっているのだから、その場に落ちたままになっているはずだろうと思うが、ひとつ想起されるのは、職場の、山の裾野の駐車場には、たまに猪が出没するということだ。あいつが怪しい気がしてきた。そのうちキャスケットを被った猪が目撃されはじめるのではないか。そんなん写真撮って来年の年賀状にするわ。
図書館で予約していた「SEVENTEEN」の今年の9月号が手に入って、毎年恒例のアンケート企画を、愉しく鑑賞している。鑑賞である。ただ眺めているのではない。味わっているのである。
それで、発表された数字などについて、またやいのやいの言っていきたいのだけど、ここでひとつ困っていることがある。
それは、その内容の記事は、どのブログにアップするべきなのか、ということである。
はじめに思い浮かんだのは「BUNS SEIN!」だったのだが、それをやってしまうと、これまでギリギリのところで守ってきた、僕は別に女子高生を性的な目で見ているのではなくて、文化人類学的な興味で捉えているんだよね的な言い分が、とうとう成り立たなくなる。果たしてこれまで守れていたのか、成り立たせられていたのかは甚だ疑問だが、いよいよ目に見えて崩壊してしまう。なのでよろしくない。しかし「hophophop」に書くには長くなりすぎるし、もういっそ手書きして「BYAPEN」にアップしようかとも思ったが、来年以降のことも考えて、比較しやすいよう数字を打ち込んでおきたい。こうなったらあの大御所「USP」にご登場願うしかあるまいと打診をしたら、「もうこんな老体の出る幕はない。今後は若い者たちだけでやってくれ」と固辞されてしまった。
そんなわけで熟考の結果、これもまたパピ労の日やcozy ripple流行語大賞と一緒で、毎年恒例の行事みたいなものだよなと考えて、「PAPIROTOIRO2」に白羽の矢が立った。近日記事を作成して公開する予定である。パンツを降ろして待っていてほしい。
テレビ番組「99人の壁」がおもしろい。それぞれの得意な分野を持った100人がスタジオに集結し、そのうちのひとりが回答者となり、その分野のクイズが出題されて、別にその分野が得意じゃない残りの99人と対決する、という趣向で、99人側のほうは早押し問題で間違えてもそれほどのペナルティもなく、さらには正解した場合は次の回答者になれるというルールのため、すごくアグレッシブにボタンを押してくる。それに99人もいれば、得意分野でなくても、ひょんなことからそれ知ってるわ、みたいなことってけっこうあるのだ。そんなわけでなかなか回答者はゴール(100万円)にたどり着けない。その具合がおもしろい。
そしてこの番組を観た人間は100%の確率で考えるだろうことを僕も考えた。すなわち、自分だったらどのジャンルで出るかということである。
こういうとき、ファン気質でない人間はなかなか困る。自分以外のことにそこまで入れ込まないからだ。でも「purope★papiroのブログ」はジャンルとして採用されないだろうから、そうなると「二次元ドリーム文庫と美少女文庫」ということになるかなあ、と思った。そこに関して、なんでも知っているという自負があるわけではないが(特に最近のほうはからっきしだ)、そんじょそこらの99人くらいに対しては向こうを張れるのではないかな、と思う。ただしゴールデンタイムの番組なので、やっぱり採用してもらえないと思う。