今年は花粉がひどい、ということが叫ばれていたが、あまりピンと来ていなかった。春の花粉にはあまり影響を受けない体質だからだ。ところが昨日になって、急にガツンとした攻撃を受けた。花粉症の症状って、くしゃみと鼻水が止まらず頭がボーッとなる、というのが一般的なイメージで、もちろんそれはとてもつらいのだが、しかしなんとなく愛嬌があるというか、悲愴感はあまりないものだと思う。ところが僕のそれはそういうんじゃなく、鼻水も出るには出たがそこまでではなく、ただただ体がしんどくなり、一刻も早く眠りに就きたい……、とひたすら願うだけの感じで、アルコールで酔うのでも、笑い上戸とか泣き上戸とか、そういう賑やかな酔い方なら興があるけれど、ただ気持ち悪くなってテンションが下がるタイプのやつだとなんのメリットもないように、なんか本当に救いがなく、つらかった。夜にアレルギーの薬を服んで、8時間くらい寝たら、今日はだいぶ回復した。薬はありがたいな。薬にもたれかかり、依存して生きていきたい。
ポルガが小学校を卒業するのだ。びっくりする。3年前くらいに、銀座にランドセルを買いに行った気がするのに。そしてそのとき、6年間もあるという小学校生活は、たぶん永遠のように長く感じられるんだろうと思ったのに。信じられない。
このところ、ポルガの小学校の卒業、および中学の入学準備と同時に、父親である僕は僕で個人的に「おもひでぶぉろろぉぉん」をしているため、それで余計に感慨深くなっている。39歳の今の僕と、22歳の大学4年生の僕と、12歳の小学生から中学生になろうとしているポルガと、そして僕がポルガに対してたぶん一生抱き続けるのだろう5歳児くらいのイメージが、まるで「This is us」のように入り交じっているのだった。
ポルガは今年度、集団登校の班の班長をしていたのだが、代替わりによって、これまで副班長だった子が班長になり、そして4年生となるピイガが副班長だそうだ。ピイガが副班長。なんだそれ。あの2歳児が副班長だなんて。
音楽のサブスクのやつを契約したのだが、そのアカウント作成の際に、「好きなアーティストを3組挙げてください」と言われ、大いに悩む。これまでの人生で、そんなこと考えたこともなかった。挙げたら単にその歌手の曲を案内されるだけのことなのだが、その回答によって、人生観であるとか、人間性であるとか、心の内を見透かされるのではないかと思った。
そして大いに悩んだ末に僕が挙げたのが、「MAX」「桜田淳子」「純烈」だった。
いったいどんな心の内なのか。