2023年1月19日木曜日

健康診断・車・ゲーム

 年末に受診した健康診断の結果が来る。期待通りの結果。とても芳しいものだった。いつも懸念しているγ-GTPの値(70までが許容範囲)が、去年の63からさらに改善し、今年は49を叩き出した。素晴らしい。さすがは12月、ほとんど酒を飲まなかった果以があったというものだ。ちなみに2017年は150くらいあったようだ。不健康だなー。これにより、僕はこれからの11ヶ月間、酒を好きなように飲める免罪符を手に入れたこととなる。そしてまた12月に摂生すればよい。あと去年引っ掛かった総コレステロールの値も、238から218となり、無事にA判定をゲットした(ちなみに許容は219までなのでギリギリではある)。本当に素晴らしい。やはり日々の運動の賜物だろうか。あるいは、体に無理をさせると、ただ単に本当に生活するのがつらい年頃になったので、否が応でも体の調子を整える心掛けを持たざるを得なくなったからかもしれない。不調なく暮したい。なによりの願いである。

 今年もセンター試験の季節がやってきて、先週末に実施されていた。その直前には、試験日に電車に乗る受験生を狙う痴漢の対策について報道されていて、職場で弁当を食べながらそのニュースを眺めた。そしてそんな状況で眺めたからだろうが、たぶん田舎の人、すなわち一緒にテレビを眺めている僕以外のこの会社の誰もが、このニュースのイメージを本当には理解できていないんだろうな、ということを思った。都会は電車が混む、ということは分かるだろう。そこで体を触ったりする犯罪行為があるらしい、というのもなんとなく分かるだろう。でも、田舎の人はたぶんその次にこう考えるに違いない。「じゃあなんで試験日当日くらい、親が車で送ってやらないのか」。ここが田舎の人には絶対に理解できない。僕もだんだんイメージが覚束なくなってきている。都会の車という選択肢のなさ、その圧倒的な度合は、もうだんだんとおぼろげだ。

 子どもたちがお年玉を使って、マリオカートを買う。それに合わせ、こちらは我々が少し援助をして(高いのだ)、switchの追加のコントローラーも2個セットのものを購入した。というわけで先日から我が家では、マリオカートの4人プレイができるようになったのだった。普通に考えれば、とても幸福な家庭の風景だと思う。理想的と言ってもいい。でも実際やってみたら、switchのマリオカート、めっちゃ疲れる。目も手も頭も疲れる。ひとつのカップで4コースを走るのだが、もう2コース目の2周目から3周目に差し掛かるあたりで、心底お腹いっぱいになる。3コース目からはもう惰性でやっている。自分の知っているスーパーファミコンのそれに較べて、情報量が多すぎる。現代の子どもはこんな情報量を処理できるの、できてるの、いやそういうわけじゃないよな、ただひたすらAボタンを押し続けてるだけだよな、これってそういうゲームだよな、と思いつつ、でも現代のデジタルネイティブは生まれた頃から情報の波に晒されて、情報処理能力がムキムキなのかもしれない、とも思う。なんとか息も絶え絶えにひとつのカップを終えたあとは、ほうほうの体でリタイアし、そのあと子どもたちはふたりでプレイを続けるのだった。子どもってすごい。この子どもたちが大人になって、「最近のゲームは情報処理能力が追いつかない」と言う頃、ゲームは一体どうなっているのだろう。もう2世代上の我々には、大きすぎる音は逆に聞こえないのパターンで、なんの動きもない白い画面のように見えるのかもしれない。いやマジで。