先日、車検を行なう。2年前の車検はどんな感じだったろうと日記を振り返ろうとしたら、どうやらなにも書いたりしていないようだった。ダッシュボードに入れたままだった2年前の明細を見ると、5万円にも届かない、とてもリーズナブルな値段で済んでいたので、書くほどのことがなかったのだろう。今回はタイヤの交換をする必要があったので(前の会社の人間や義父など、少しでも車に関心のある人はわが家の車のタイヤを見てすかさず進言した)、どうしたって10万円くらいにはなってしまうだろう、と思っていたら、それ以外にもいろいろ交換の必要があり、12万円を超えた。12万円! と思ったが、なにしろ車のことは一切わからないので、向こうが「(しなくても車検は通りますけど)交換がお薦めですね」といったものを、「結構です」とはねのける胆力はなく、「お願いします」「お願いします」と応じたらそういう結果になった。まあ仕方ない。今回そうして大幅に部品を改めたので、「次回はまた安くて済みますよ」と伝えられた。受け取りは翌日だったので、代車を出してくれ、それが真っ赤な新型ハスラーだった。ハスラーって、ちょうど島根から岡山に出ようとして、車を買おうとしていたあたりの時期、人気すぎて供給が追い付かないみたいな状況だったので、その頃から淡い憧れがあった。かといってたぶん次にわが家が車を買うときは軽自動車ではないんじゃないかという気がするので、このままハスラーには縁がないんだろうと思っていた。そのため1日とはいえハスラー体験ができて嬉しかった。真っ赤なハスラーは、その見た目にテンションが上がった。しかし乗ってみたら中から外装は見えないので、すぐに気が済んだ。車の外装って中からは見えないし、そして自家用車なんて基本的に内側からしか味わわないので、外装って実はどうでもいいんだな、と学習した。翌日に受け取ったMRワゴンは、いろいろ整備・交換をして、走りが見違えたような気もしたし、別にそこまで変わっていない気もした。タイヤは誰かからすり減り具合を指摘されるたびに「怖いこというなよ!」と思わされていたので、新しくなってとても安心感がある。すっきりした。
ポルガの小学校の担任は、去年度とは別の先生ながら、年は同じくらいで、20代前半とか半ばくらいのものだそうで、僕が子どもの頃はそこまで若い小学校の先生なんていなかった気もするのだけど、最近よくいわれているように、学校の先生というのは労働時間が長すぎて、ぜんぜん長続きしないものなのだろうか。それで若い先生しかいないのだろうか。そう考えるとちょっと不安な気持ちになる。ところでその若い先生が授業中、学んでいるその単元に関するYoutube動画を、教室のディスプレイで再生して生徒たちに見せるのだそうで、しかもそれは文科省が作成した学習ビデオとかではなく、普通にユーチューバーとかの動画だったりするそうで、マジか、と思う。時代はとうとうそんなことになったのか。
僕はそれを聞いて思わず、「うちの子がバカになるからそんな動画は見せないでくれ」と学校に抗議の電話をかけたくなったが、ファルマンに止められた。でも。だって。ユーチューバーって。ユーチューバーって。学校の無機質な授業に対して、「♪こんな感じの覚え方もあるぜっ」みたいな、内緒の、裏技の、あんちょこだろう、ユーチューバーのああいうのは。それを学校で見せるのはちがうだろう、と強く思う。古いのか。おっさんなのか。モンペなのか。だってユーチューブからは悪い電磁波が出てるんでしょ?
マイナポイントとかいってくるので、とうとうわが家でも電子マネー(なんとかペイのやつ)を導入することにした。選んだのは楽天ペイ。楽天ポイントと関連するのならそれがいちばんいいかな、という発想。しかしながらいざ楽天ペイのアプリをダウンロードして街に繰り出してみれば、意外と行動範囲に楽天ペイを受け付けているところが少なかった。ペイペイとかLINEペイはやってるけど楽天ペイはダメ、みたいなところがけっこうある。アプリを入れる前は、世の中のすべての店で楽天ペイは使えるんじゃないかという印象だったのに、いざちゃんと使う段になって眺めてみたら、意外と現実はシビアだった。
しかも楽天ペイが使用可能だという店で、じゃあ「楽天ペイで」とタブレットの画面を差し出してみても、どうやらレジのバーコードリーダーによっては、スマホサイズしか想定していない仕様で作られているようで、読み取るにはバーコードが大きすぎるようで、「これ、もうちょっと縮小した画面になりませんか?」などといわれ、でも指2本でえいってやってもそんなことできなくて、レジでぜんぜんスマートじゃなくて、「じゃあもう現金で払います!」なんてことになったりする。そしてペイ論議のとき往々にしてたどり着きがちな、「現金最強」という結論に至る。
それにしても最近の小売って、ウイルス対策と、ペイ対策と、ビニール袋対策で、ちょっと負担が掛かり過ぎなんじゃないかと思う。店にとっても客にとっても、買い物が面倒臭すぎる。どうしてこんなことになってしまったんだろう。