2019年11月24日日曜日

今年も感謝・サンタ・チントレ

 かくして今年もcozy ripple名言・流行語大賞とパピロウヌーボが終わる。この本番までの準備、そしてやり終えたあとの虚脱感は、そのまま祭りのそれだな、と思う。地元の祭りとかに参加しない男として生きて死んでいくらしい今生だけど、僕にとってはこれが1年にいちどの収穫祭、豊年祭なんだろう。そういった祭りの本分というのは、恵みを下さった神様への御礼では実はなくて、地域の人々の結束の強化であるはずで、だとすれば僕のこの祭りはその要件を満たしていないような気がするが、僕の個人的な部分内での結束が、年を重ねるごとに強化されているのは間違いないので、これはこれでありだということにしたい。ちなみに個人的な部分内での結束は、強化されれば強化されるほど、他者である地域の人々との結束の強化を阻害することは、言うまでもない。
 個々の内容について言及すると、大賞のほうは記事のデザインがいい感じにできた。1年間の、普段の記事の中でさらっと出てきた言葉が、このセレモニーの日だけはタキシードやドレスで登場、という感じがわりと出せたんじゃないかと思う。あとプレゼンターが宮迫というのもよかった。ユーキャンの流行語大賞の候補語に、何年ぶりかに芸人のギャグがエントリーされなかったという今年、プレゼンターを誰にすればいいのかずいぶん悩み、一時期はイチローにしようと考え、しかしイチローって別にこれという決め台詞があるわけではないので、どうにもおもしろく書けなくて、困った末にファルマンに相談したら、「宮迫にすれば」と即答され、おかげで救われた。
 パピロウヌーボのほうは、ゲストを誰にするか、去年は難産だったのだけど、今年はもう2ヶ月前くらいからMAXで確定していて、スケジュールもしっかり押さえていたわけだが、いざ蓋を開けてみたら、MAXでどう盛り上げたらいいのかさっぱりイメージが浮かばず、だいぶ困った。まあある意味それこそMAXのMAXらしい部分だとも言えるが、MAXって、なんかすごく「ない」のだ。MAXに本当に魅力がないのか、こちらがMAXへの興味がないのか、それは判断がつかないが、なんかMAXは胃下垂の人がろくに栄養を吸収せずに排泄まで行ってしまうがごとく、こちらに引っ掛かりをもたらさない。そのためぜんぜん会話も弾まず、往生した。そんな今回のピンチを救ったのは、ひとえに優香の妊娠だ。プロ角による優香の旦那のちりとてちんイジリは前々からやっていたので、その朝ドラのタイトルと、今年の大賞語である「わからんちんぽこどもとっちめちんぽこ」が交わったのは、本当に奇蹟的な僥倖だった。長年やっていると、こういう「期せずして伏線になってた」的なことが起ったりして愉しい。ちなみに最後に「第一部・完」とあるが、これはもちろんノミネート語にそれがあったために使用しただけで、来年からパピロウヌーボが、パピロウヌーボ2になったり、キャサリン三世になったり、ということはないので安心してほしい。
 やあとにかく終わった。すっきりした。次は1週間後のパピ労感謝の日だな。

 クリスマスまであと1ヶ月ということで、子どもたちにプレゼントの探りを入れている。ピイガはまだ素直に欲しいものを言ってくれるのだが、ポルガはいよいよサンタの存在を疑いはじめたようで、サンタが本当にいるのなら欲しいものを口に出さなくても勝手に分かって、それをくれるはずだ、などと言って口を割らなくなってしまった。なんて面倒臭いんだ。疑いはじめたきっかけは、どうせ小学校のクラスメイトがそういうことを言ってたんだろう、あの授業参観で見た阿呆な男子とかが、と思ったら、なんと読んでいた『ドラえもん』に、「お前まだサンタ信じてんのかよ」みたいな場面があったのだという。なんてこったよ。なにやってんだよ、F。それはやったらダメだろ。『サザエさん』もそれですごく怒られたじゃんかよ。「クリスマスの夜はビデオをセットしとく」などとも言っていて、あまりにも面倒臭いので、もう親が親としてプレゼントを渡すことにしたい、と思う。そしてそれはサンタが本当はいなかったということじゃない。サンタの存在を信じなくなったお前が、サンタを殺したんだよ。

 特に深い意味はないのだが、たまにアマゾンでペニストレーニングの器具なんかを眺めていると、ペニストレーニング器具というのは大抵が、陰茎を挟んだりくぐらせたりして使うもので、特に深い意味はないのだが、その使用感についてレビュー欄を確認してみると、そこには絶対に、世の中に絶対と言えることなんてそうそうないけど、これは絶対のこととして、「小さすぎる!」と文句を言っている人がいる。「こんな輪っかに通せる成人男性はいない」とまで彼らは言う。買って、使って、痛くて、「俺には小さすぎる」と文句を書き込む、これはそこまでがワンセットの、そういう体験を売る商品なのかもしれない。だから往々にしてそれらは小さく作られているのかもしれない。もしもそうでないのだとしたら、じゃあ彼らにペニストレーニングは必要ない。よかったじゃん。