ランニングシューズを買う。買ってしまう。これでもう後戻りできなくなった。走るっきゃなくなった。いや、果たしてそうだろうか。出雲在住時、近所に温水プール施設があり、時間もあったので、これは水泳を趣味にして健康体になるっきゃないだろう、余分な肉はなくて細身なんだけど筋肉はあるという、それになるっきゃないだろうと、スポーツ用の、太ももにピチッと張りつくタイプのまあまあ本格的な水着(もといスイムウェア)を買ったことがあったが、しかし1回だけそれを着けて行ったあとは、やけに白けて、いちども実行しなかった。過去にそういう前例があるので、ランニングシューズを買ったところで、「走るっきゃなくなった」は言い過ぎたと思う。いや走るよ。走るけどね。
淫夢を見る。僕はプールサイドに裸で寝そべっていて、そこへ水着姿の女の子たちが寄ってくると、そのうちのふたりの女の子が僕のペニスを奪い合うように舐めはじめるのだった。34歳という年輪をまったく感じさせない、ミドルティーンが見てもぜんぜんおかしくない、実にオーソドックスな淫夢なのだった。それだけのことならば別にこうして文章にして伝えようとは思わないのだけど、目を覚ましてから改めて夢の情景を振り返ってみて、あれはおもしろかったなあと思ったこととして、夢の中の僕のペニスは、なんか戸愚呂弟の100%ような威容をしていた。長いとか太いとかじゃなく、戸愚呂弟の100%みたいなことになっていたのだった。深層心理だなあ、と思った。
昨日から始めた「THE WIND TALKING ABOUT SOMETHING」というブログがあるのだが、これはこれまで自分(およびファルマン)が作成したブログ記事から一部分を抽出し、細かい改行や空白行や拡大文字などの加工を施して、「なんか言ってる風」にする、という画期的な試みなのだけど、実際に投稿された記事を見たファルマンが一言、「こういうブログはもういくらでもあるよ」。そして「ほら」とページを開いて見せてくれる。本当だった。もうみんな普通にそのテクニックを使ってブログを作成しているのだった。中には文章の配置をすべて中央揃えにしている猛者までいて、いまどきゴリゴリのポエムでもなかなかそんなの見ないだろ、と思った。あと空白行のスケールも、僕はどうしたって1行を開けるのがやっとなのだが、彼らは5行10行を平気で開けていた。すごい。いったいどういう精神で記事を作成しているのだろう。文章を綴るにあたり、頭の中に原稿用紙のイメージは浮かばないのだろうか。浮かばないんだろうな。そしてブログというジャンルにおいては、彼らのほうがむしろ正解に近いんだろうな、とも思った。そんなわけですっかり出鼻を挫かれた感がある新ブログなのだが、でも開設したからにはそれなりに運営していこうと思う。