2021年7月9日金曜日

交際記念日・コブクロの小さいほう・バズって売れまくる

 7月8日は交際開始記念日。それは19のことだったので、18年前ということになる。
 今年はなぜか、18年、ということを思う前に、19歳だった、というほうに思いが募った。そうか、かつて僕は、19歳だったのか。僕に19歳の頃があったのか。なんだかもはや信じられない。幼少期は幼少期で、それはまあ当然あるだろうと思う。しかし19歳は、もう子どもではない「こっち側」のようでいて、しかし今の僕とはあまりにも違う、淡い幻のような瞬間であると感じる。その頃(何度でも言うけれどファルマンは当時すでに20歳だ)に、僕らは付き合いはじめて、18年後の今がある。年月の経過は、信じられないくらい早いが、早いから軽いかと言えばそんなことはなくて、早いのに重い。そんな性質を持っている。
 最近、自分たちが中学生くらいだった頃の出来事が、四半世紀前の出来事ということになるのだと思い至り、なんだかくらくらした。四半世紀前ということは、四半とはいえ単位が世紀レベルになったわけで、なんかもう、こうなってくるとメソポタミア文明とかもわりと身近なもんだな、なんてことを思う。物差しが壊れはじめているのかもしれない。

 先日なんとなく気持ちが上向きにならなくて、こんなときはあれだ、あれしかない、とコブクロの小さいほうによる国歌斉唱をYouTubeで再生したのだけど、期待していたほど心が躍らず、さらに落ち込む結果になった。コブクロの小さいほうの国歌斉唱で愉しい気持ちになれない日が来るだなんて、ぜんぜん想像していなかった。
 それでファルマンに、「俺はもうコブクロの小さいほうの国歌斉唱でも喜べない人間になってしまったんだ……」と相談したら、「観過ぎ」と一蹴された。
 井森美幸のスカウトキャラバンでのダンスは、あまりにもおもしろくて有名だが、ホリプロはそれがテレビ番組で濫用されネタとして世間から飽きられるのを防ぐため(所属タレントがバカにされているから怒ったとかではぜんぜんないのがいい)、一定期間は映像を提供しないことにしたそうだが、コブクロの小さいほうの国歌斉唱も、なんらかの力によってその対策が取られるべきだったのだ。僕は濫用し過ぎた。もうすっかりオーバードーズで、市販薬ではぜんぜん効かない体になってしまった。

 papapokkeのほうのツイッターで、なんか作者は「みんなの好きな!」みたいなテンションでminneでオリジナルグッズを売ってるけど、ヒットくんやクチバシなんてこの世のほぼ全員(70億分の55人くらいしか知らない)が知らなくて、それじゃあ売れるはずもないと気づき、キャラクター紹介のため、それぞれのイラストともに心の叫びおよびつぶやきみたいなものを、2週間ほど前からアップしているのだけど、「#イラスト」の効力によりポツポツと反応はあるものの、minneの購買層に訴求している気配はまるでなく、なによりヒットくんもクチバシも、結局のところ卑屈で性格が悪いわけで、その内容を見かねたファルマンから、「あれってやればやるほど作者が面倒臭い人だってことが明らかになるだけで、逆にどんどん買いづらくなるんじゃない」と指摘を受けた。
 「じゃあどうすればいいんだよ!」とガチギレして訊ねたところ、「性格悪いことをただ言っておしまいだと救いようがないから、人志くんとの掛け合いにしたら?」と提案され、「めちゃくちゃそれだよ!」と大採用した。
 というわけで今日のツイートからは、漫画といえば漫画の、人志くんとの会話形式になっております。みんな「いいね」したり、minneでバッグ買ったり、してほしい。